「ちょっとトイレ行ってくる」 「はいよー」 時計を見れば休み時間は後三分で終わる。 特にトイレに行きたいわけでないけれど何となく行っておこうかなと思い立ち、エリーに告げて席を立つ。 教室から一番近いトイレのドアを開けると⋯、 「あ⋯、」 まさかの沙弓ちゃん。 水道の前で手を拭いていた沙弓ちゃんも私に気付いたらしくこっちを見た。