「はあっ⋯、はあっ、はあっ⋯」


運動不足の私がここまで本気で走ったのなんて何年ぶりだろう。
流石に息も切れてきて、汗もかいて足も動かなくなってきた。

それでも一心不乱に走り続けてやっと唯くんの家が見えた。




丁度、先程のエリーの様にコンビニ袋をぶら下げた唯くんが玄関へと続くガーデニングされた道を歩いているのが見える。




その姿を見て込み上げてくるのは後悔と自分勝手な愛しさ。





タッと地面を蹴って唯くんの元へ駆け寄った。