「うっ⋯、」 顔を両手で覆い泣き出す私にエリーは「あのね」と優しい声色で語りかける。 「学校で変な噂が一部で回ってんの。あんたと阿久津くんが別れたとか、キスの事もそうだけど」 「⋯!」 「今日翼も学校休んだけど阿久津くんも学校休んでんのよ」 「え⋯唯くんが⋯?」 「そ。全く、似た者同士なんじゃないの?」 「⋯」 「で、まあ翼の事も心配だし余計なお世話を承知の上で私さっき阿久津くんの家まで行って来たの」 「⋯え、え!?」 エリーが唯くんの家に⋯? どうして⋯。