エリーと学校を出て繁華街の方へと向かう。
繁華街の丁度入口付近にある小洒落た喫茶店は私とエリーがよく来るお店だ。
といっても最近出来たばかりのお店で中は混雑していた。
それでも広い店内には待ち時間なく入る事が出来てエリーは紅茶を、私はミルクティーを頼んだ。
「あれ、翼ケーキ食べないの?」
普段ならドリンクとケーキの一つをセットで頼む私を不思議そうに見るエリーに小さく頷いた。
「ちょっとダイエットというかさ⋯」
「翼はダイエットなんて必要ないと思うけど」
「肌荒れの予防も兼ねて、ね」
お昼に見た唯くんの肌を思い出してそう言った。
だって彼氏より肌が荒れてる彼女ってどうよ?
今はそこまで荒れてる訳ではないけどニキビとか出来たら嫌だし。出来ることから始めないとね。



