翌日、朝学校に行くと1番に沙弓ちゃんのところへと行った。 「沙弓ちゃん」 「翼ちゃん⋯」 「風邪大丈夫?」とも聞かず、「ちょっと来て欲しい」なんて呼び出す私は相当焦っている。 そして唯くんに確かめるより先にこうして沙弓ちゃんの方へ来てしまう私はとんでもなく性格の悪い女なのだろう。 でもどうしても許せなかった。 もし真実なのだとしたらキスしたという2人を、 許せなかった。