戯れ、ランデブー。 【完】

「⋯理由を教えてくれないっていうのがなぁ」

「まあまあ、阿久津くんにも色々あるんだよ」

「色々⋯」

「とにかく、もうそんなに不安になる事はないでしょ、大丈夫だよ!」

「⋯そうだよね!」


唯くんから言葉を貰って、不安も伝えられて、

それでもいきなり唯くんの様子が変になってしまったらやっぱり不安になってしまう。

でも不安になるなんて馬鹿らしいよね。


あの日唯くんから言われた“好き”の言葉を思い出し目を閉じた。