「⋯っ」 唇が重なったのは本当に一瞬で、すぐに唯くんは唇を離すとジッと私の目を見つめる。 綺麗なブラウンの瞳。 見つめ合いながらゆっくりと私の髪を撫でる唯くんに幸せな気持ちになる。 こうして唯くんに触れられる事が、 私を真っ直ぐに見つめてくれる事が、 幸せなの。 でもなんでだろう。 幸せなのに、見つめられると息が詰まる。 ドキドキして、ギュッてして、苦しい。 苦しいの、唯くん。