「へぇ!そんな事があったの!」
全てを話し終えた後エリーはパアッと花が咲いたような笑顔を見せた。
「だから最近翼は心が穏やかだったんだね」
「うん⋯あの日から前みたいなモヤモヤとかムカムカは無くなったかなぁ⋯」
「それは良いことじゃん」
「うん⋯。何かね、最近唯くんも必要以上に女の子とベタベタしないし、前はやめてって言ったら気を付けてくれたんだけど今はそれ以前にあんまり引っ付かせないというか、」
「うんうん」
「⋯私ってすごく面倒くさい女かもしれないけどね⋯」
「なぁに?」
「私の正直な気持ちを言って、それで唯くんが変わっちゃうのは嫌なの⋯」
「ほぉ」
エリーがフライドポテトをつまみながら不思議そうに私を見た。



