戯れ、ランデブー。 【完】

「ごめんっ、なさい⋯」


何度謝ってももう遅い。

あの時すぐに沙弓ちゃんを助けなかった事実は変わらない。


「ごめんなさいっ⋯」


それでも謝るしかなかった。

この前唯くんが私の良いところを言ってくれたばかりなのにこんな嫌な姿を見せられて唯くんはどう思うだろう。

こんな最低な奴だと思わなかったと突き放すだろうか。


「⋯翼」


暫く口を閉ざしていた唯くんが名前を呼ぶ。


さっきのアミたちのように軽蔑を含んだ冷たい瞳で見られるのだろうか。

二度と話しかけるなと言われてしまうのだろうか。

耐えられない、耐えられないけど仕方ない。


私はそれくらい、最低なことをしてしまったんだから。


何と言われても耐えるしかない。


そう覚悟をした。