出席を取る担任の目を盗んで僅かに後ろに身体を向ける。
「ねぇねぇ唯くん」
「ん?」
「今日は天気良いから屋上でお昼食べようね」
「そうだな」
そう言って目線を窓に外に移した唯くん。
その先には真っ青に広がる青空が。
こんな風な天気の良い日は二人で屋上でお昼を食べるのが日課になっている。
雨の日は空き教室で。
その時間は人気者の唯くんを独占出来てる様な気がしてとても幸せな時間なんだ。
「何笑ってんの?」
「私笑ってた?」
唯くんに指摘されて気付く。
まさか唯くんとのお昼が楽しみで笑っていたんだよとは言えず、
「内緒だよ」
と誤魔化した。