唯くんとお昼を食べ終えて教室に戻ってきた時に昨日までの課題プリントをまだ提出していないことを思い出した。


期限は昨日までだけど最悪、翌日の午前までに出せばOKという事になっていた為唯くんに「ちょっと出してくる!」と言い残して教室を出る。

今が午前に入るのかはギリアウトな気がするけれどまだ午後の授業は始まってないわけだし、と勝手に屁理屈を並べてプリント片手に職員室を目指して廊下を駆け抜けた。


ガラッと職員室のドアを乱暴に開けた私に中にいた先生たちは何だ何だというような視線を向けたけれどそれを無視して目的の先生のところまで行ってプリントを出す。

私のその必死さが伝わったのかは分からないけど


「今回は特別だからな?」

「はい⋯すみません⋯」


どうやら今回はセーフにしてもらえたらしい。

先生にお礼を言ってから職員室を後にした。