「私の為に⋯?」
為、というのは言い過ぎかもしれないけれどこういう雑用なんて絶対やらなそうな、むしろ押し付けそうな唯くんが私が残るから手伝ってくれると言う。
ああなんか、調子乗りそう。
「唯くん、ありがとう」
「あぁ。⋯担任とこいって何やるか聞いてくるか」
「そうだね、行こう」
唯くんは優しい。
私が勝手に引き受けたのにこういう時一緒に残ってくれる。
性格に問題アリ。とエリーは言うけれど、
私から見ても唯くんの考える事は分からない時もあるけれど、
こういう優しさが私を掴んではなさないんだとそう思った。



