戯れ、ランデブー。 【完】

放課後になり、


「手伝いたいのは山々なんだけど今日合コンでさぁ、結構エリートくるから逃したくないんだよね」


パン、と顔の前で手を合わせるエリーに「いいよ」と返す。


「私が勝手にやるって言ったんだし、エリーは合コン頑張って」

「ごめんね、良い男捕まえてくるから!」

「今度こそ、だよ」

「OK!って事でまたねー」

「ばいばーい」


いつもより念入りにメイクを施し颯爽と帰っていくエリーに手を振る。


そして後ろの席の唯くんにも。


「唯くん、今日はごめんね」

「別にいいよ」

「⋯じゃあ、またね」


そう言って手を振ろうとしたら⋯、


「は?」


意味が分からないといった様に唯くんが私を見た。