「おい、」
ツン、と背中を小突かれて振り向けば予想通り唯くんは不機嫌だった。
「今日は俺と一緒に帰るんじゃなかったのかよ」
「ごめん⋯」
「何で手なんてあげんだよ」
「だってああいう空気嫌いなの⋯」
皆で押し付けあったり、ターゲットにされないように影を薄くしたり、そういった空気が私は昔から苦手だ。
とはいえせっかく唯くんと帰れるのに立候補した私は馬鹿だと今更後悔しても遅い。
「翼って本当お人好しっつーかなんつーか⋯」
「ごめん⋯」
「で?本当に残るの?」
「引き受けちゃったものだし放り出すなんて出来ないよ⋯」
「⋯わかったよ」
そうは言ってくれたけどその日1日唯くんは不機嫌だった。
ツン、と背中を小突かれて振り向けば予想通り唯くんは不機嫌だった。
「今日は俺と一緒に帰るんじゃなかったのかよ」
「ごめん⋯」
「何で手なんてあげんだよ」
「だってああいう空気嫌いなの⋯」
皆で押し付けあったり、ターゲットにされないように影を薄くしたり、そういった空気が私は昔から苦手だ。
とはいえせっかく唯くんと帰れるのに立候補した私は馬鹿だと今更後悔しても遅い。
「翼って本当お人好しっつーかなんつーか⋯」
「ごめん⋯」
「で?本当に残るの?」
「引き受けちゃったものだし放り出すなんて出来ないよ⋯」
「⋯わかったよ」
そうは言ってくれたけどその日1日唯くんは不機嫌だった。



