戯れ、ランデブー。 【完】

「⋯今度からは普通に聞いてね」

「今度があんの?」

「ないけど⋯、100%行くこともないけど⋯!もし、もしも誘われたらの話」

「わかった」

「でも、安心していいからね。私は唯くん一筋だから」


そう言いながら、肩から胸の前に回された手に自分の手を重ねた。

たとえ唯くんから好きの言葉を貰えなかったとしても、唯くんの気持ちがよく分からなかったとしても、沙弓ちゃんという大きすぎる存在に自信をなくしたとしても⋯私が唯くんを好きという気持ちは絶対に変わらないから。

それだけは絶対に変わることのない想いだからちゃんと言葉で伝えたい。


唯くんが不安になるなんてあんまり考えられないけど伝えてあげたい。