声で誰かは大体想像出来たけれど、振り返ってみれば胸のところで小さく手を握った紗弓ちゃんがいた。
ゲ、と思ったのは内緒。
「翼ちゃん、合コンって⋯」
不安げに私を見ながらもどこか敵意を感じるのは気のせいだろうか。
「合コン⋯?」
「翼ちゃん合コン行くんですか⋯?」
「え?」
「今合コンって聞こえて⋯それで⋯」
紗弓ちゃんがそう言ったところでやっと彼女の不安げな表情の意味も、敵意を感じた意味も分かった。
エリーとの話がたまたま聞こえてしまい、私が合コンに行くと思っているんだ。
嫌なところだけ聞き取ったなと、内心面倒になりながらも誤解されては困ると慌てて弁解する。
ゲ、と思ったのは内緒。
「翼ちゃん、合コンって⋯」
不安げに私を見ながらもどこか敵意を感じるのは気のせいだろうか。
「合コン⋯?」
「翼ちゃん合コン行くんですか⋯?」
「え?」
「今合コンって聞こえて⋯それで⋯」
紗弓ちゃんがそう言ったところでやっと彼女の不安げな表情の意味も、敵意を感じた意味も分かった。
エリーとの話がたまたま聞こえてしまい、私が合コンに行くと思っているんだ。
嫌なところだけ聞き取ったなと、内心面倒になりながらも誤解されては困ると慌てて弁解する。



