「エリーは合コンに何を求めてるの?」
「運命の出会い?」
「⋯そうなんだぁ」
うん、やっぱり意味不明。
いい男、いい男と言うけれどエリーは完璧主義のところがあるから何か一つでも嫌なところがあればそれはもう恋愛対象外らしく、果たしてエリーの理想の人が現れる事はこれから先あるのだろうかと少し不安だ。
「で、翼。合コンやっぱり来ない?」
「行かないよ」
「えぇ~!?行こうよー来てよー、ご、う、こ、ん!!!」
クイッと私の腕を引っ張るエリーが本気で来いと言っているわけではない事は分かっているから笑ってそれを交わしていると⋯、
「翼ちゃん⋯!」
私を呼ぶ声がした。



