「唯くんのお母様綺麗な方だもんねぇ」
「そうか?歳相応のババアだろ」
「なっ、!こら!」
「いってぇ⋯!」
バシッと叩いた肩を擦りながら私を睨む唯くん。
でも唯くんが悪い。あんな綺麗な人をババアだなんて。
「しんっじらんない!」
「はあ?」
「すっごい綺麗じゃん!清楚な女優さんって感じでさ!大人の綺麗さもありながら笑うと可愛らしさもあって素敵じゃん!そう思わないの!?」
「自分の母親だぜ?思うかっつーの」
「ええー⋯」
確かに血の繋がった親ならそこまで思わないのかな?
でも唯くんのお母様は誰がどう見ても綺麗だと思うんだけどな。



