最近気づいたことだけど、未紘くんは常に省エネモード。


自分のことにも他人にもあまり関心がないみたいで、いつも眠そうで、やる気なくてだるそうにしてる。


今もわたしに抱きついたまま寝ちゃいそう。


「そろそろ準備しないと遅刻しちゃいます!」

「……湖依から離れたら死ぬ」


「離れてもそんなことになりません……!」

「俺が言うんだから間違いないでしょ」


うっ、これじゃ全然らちが明かない……!


こうなったらその場しのぎになっちゃうけど。


「えっと、じゃあ、夜にたくさんギュッてしましょう」

「……ほんとに?」

埋めていた顔をあげて、じっとこっちを見てる。


甘えてるときの未紘くんは、ちょっと猫っぽいかも。