「とにかく今日はゆっくり寝てなさいね? ごはん食べられそうだったら下に降りてらっしゃい」 「はぁい」 夢だと思ったのに、全然夢じゃなかった。 だって、唇にまだやわらかい感触が残ってる。 「ファーストキスだったのに……」 初対面の男の子にキスを許しちゃうなんて、あのときのわたしぜったいどうかしてたよぉ……。 でも不思議と嫌じゃなかったのはどうしてだろう……? うぅ、もう考えるのやめよう……。