ずっと、後悔してた。

 無愛想な俺にも、めげずに話しかけてきてくれたかわいい幼馴染の告白を…

 「サイテーだな」

 拒絶してしまった。

 「(心のない恋愛ほど虚しいものはないだろう)」

 そう自分に言い聞かせて、立ち尽くす麻央の横を通り過ぎる。

 当時、学校内で流行っていた『ウソ告』

 麻央も乗っかって俺にウソ告をしてきたんだと、当時は思っていた。

 そんなことするやつじゃないってわかってたはずなのに。

 そんな俺が惨めで、『ウソ告してるんだと思った』なんて、口が裂けても言いたくなくて。