あの日、私は"もしかしたら"と淡い期待を胸に抱いて、彼…はーちゃんに告白した。

 だから、余計に驚いたんだ。

 フラれるだけじゃなくって、

 「サイテーだな」

 って、いわれるなんて。

 頭が真っ白になって、心臓は嫌な音が鳴っていて、蔑視の瞳がやけに怖くて。

 私はその場に立ち尽くす。

 はーちゃん…木波くんがいなくなった後、私は涙を流した。

 「期待なんてっ…しなければ良かった…」

 嫌われてしまった…私が幼馴染という壁を越えたいと思ってしまったから。