三年の二学期のこと。



授業参観の後の保護者会で、五島くんのお母さんが自分の子が楽しく学校に通えていることを話したらしい。



それだけではなく、好きな子も出来たと言っていたことまで……。



帰ってきたお母さんから「誰なんだろうね」って聞かれたけど、私にも分からなかった。



でも、もしかして……私……?



その夜、ふと、毎日手を繋いで帰ってることを思い出した。