それでもからかいは止まない。



「好きなのかよ?」



ある日、五島くんがそう聞かれていたのを隣にいた私は知っている。



突然緊張が走る、胸のドキドキが早くなり、なんて答えるのか気になっていたから。


でも五島くんは結局無言を貫いた。



気になって仕方なかったけど、聞き出す訳にもいかない!



でも、帰り道に手を繋ぐことは相変らず続いた。