もしかして、貴方は私のこと好きだったのかな?

三年の三学期終わり頃のこと。



私は四年生から違う学校に行くことになってしまった。



「元気で頑張れよ!」



三学期終わりの帰り道、大輝くんは私にそう言ってくれた。



「うん」



私はそう答える。



本当は、どうしても確認したいことがあったのに……結局最後の別れの日まで聞けなかった。



……もしかして、貴方は私のこと好きだったのかな?



――あれから……時が過私は大人になった。



毎年桜の季節になるとふと思い出す……。



答えは未だに分からないままだけど、その質問はずっと胸にしまっておきます。


淡い恋の思い出として。