友達の彼氏だと思ってた同級生は、私を溺愛する最強総長さまでした。~ONE 史上最強の暴走族~

そして、5月のゴールデンウィークが過ぎた頃の今日、わたしは長い眠りから目覚めたのだった。



先生の話からすると、無理に思い出そうとする必要はないんだそう。


わたしもできることなら、今の段階では…まだ思い出したくない。

きっと、ものすごいショックを受けた事故だったんだろうし…。


だから、今はこのままでいい。


そう思っていた。


しかし、忘れてしまったのは事故の記憶だけではなかった。



「オレの名前は、万里(ばんり)!…覚えてない?」


病室に戻ったわたしに、身振り手振りで説明するさっきの銀髪の男の人。

だけどわたしは、さっぱり思い出せない。


「…ごめんなさい。全然…覚えていなくて」


わたしにとっては、初対面。

だけど、万里くんはわたしのことをよく知っているような口ぶりだ。