友達の彼氏だと思ってた同級生は、私を溺愛する最強総長さまでした。~ONE 史上最強の暴走族~

本当にわたしがこの場を去ってしまったら、まるで泡沫のように消えてしまうんじゃないだろうか…。

そんな気がしてならなかった。



「…え?行かねぇの?」


キョトンとして驚く一之瀬くんの隣に、わたしは腰を下ろした。


「うん。今から行っても、もう手遅れだしねっ」


そう言って笑ってみたけど、それはただのそれっぽい言い訳。


今から授業に出席したってよかったんだけど、わたしもなんとなく、今は一之瀬くんのそばにいたかった。


だって、こうしていっしょにいて気がついた。


なぜか初めて会った気がしなくて、わたしも一之瀬くんの声が…なんだか落ち着く。



一之瀬くんは、やっぱりクラスの男の子たちが言っていたような人ではなかった。


他人には無関心そうに見えて、実はよく周りを見ている。