友達の彼氏だと思ってた同級生は、私を溺愛する最強総長さまでした。~ONE 史上最強の暴走族~

それを荒々しく踏んづけて、わたしに顔を近づける不良。


「…お前、見ない顔だな?」


かかる息がタバコ臭くて、わたしはとっさに顔を背けた。

しかし、すぐさま手で顎をつかまれて、よく見せろと言わんばかりに正面を向かされる。


「そういえば、2年に転校生が入ってきたって噂になってたような…」

「なるほど…。それが、お前ってわけか」


まじまじとわたしの顔を見つめる。


「しかも、よく見たらけっこうカワイイじゃん」

「…離してっ」

「そういう生意気な口を叩くところ、嫌いじゃねぇけどな」


力では勝てないから、せめてもの抵抗で睨んでみせるけど…まったく効いていない。


それに不良は、まるでわたしを食べようとしているかのように、舌なめずりをする。


「まぁ、自分からここにきたのなら仕方ねぇ。これが、“洗礼”ってやつだよ!」