友達の彼氏だと思ってた同級生は、私を溺愛する最強総長さまでした。~ONE 史上最強の暴走族~

――しかし、その後の検査の結果…。



「…記憶喪失?」


先生から告げられた言葉を、わたしはオウム返しのように疑問形でつぶやいていた。


記憶喪失って…、よくドラマやマンガである設定だよね?


だけど、このわたしが――。

記憶喪失…?


突拍子もないその言葉に、わたしは驚くことも悲しむこともできない。


だって、…そんなはずないっ。


なぜなら、自分の名前も年齢も言える。

わたしに関する質問には答えられる。


なのに、このどこが…記憶喪失だって言うの?



向坂(こうさか)さん。あなた、事故当時のことは覚えていますか?」

「…事故?」


事故って…なに?

わたし、事故に巻き込まれてこの病院に運ばれたの…?


「向坂さんは事故にあって、約2ヶ月もの間眠っていました」