友達の彼氏だと思ってた同級生は、私を溺愛する最強総長さまでした。~ONE 史上最強の暴走族~

そんなことが頭をよぎる。


するとそのとき、地面を踏みしめるような物音が聞こえた。


思わずそれに反応して、ハッとして目を開けてしまった。


そして、わたしの目に飛び込んできた光景…。

――それは。



万里くんの拳を片手で受け止める、…一之瀬くんの姿だった!


しかも、さっきまでの意識が朦朧とした様子ではなく、しっかりとした足取りで、万里くんの拳を握りしめていた。


まるで夢から覚めたように、瞳に覇気が戻っている。


「…一之瀬っ!どこにまだそんな力が…!」


最後の一撃を受け止められた万里くんが、ギリッと下唇を噛む。


「正直…、もう俺にほとんど力は残ってねぇよ」

「…だったら――」

「でも、ようやく目が覚めたんだ。それもこれも、百城…お前のおかげかもなっ」


そう言って、一之瀬くんは万里くんの左頬に強烈な一発をお見舞いした。