友達の彼氏だと思ってた同級生は、私を溺愛する最強総長さまでした。~ONE 史上最強の暴走族~

「…一之瀬くん、もういいよっ」


わたしは頬に涙を伝わせながら、一之瀬くんにそう訴えかけた。


「なにがいいんだよ…」

「これじゃあ…、一之瀬くんがなにされるか――」


感情が高ぶり、喉がキュッと締めつけられて、とっさに声が詰まる。


そんなわたしに向かって、絶体絶命の状況だというのに、なぜか一之瀬くんは笑ってみせた。


「…バーカ。俺はそう簡単にくたばらねぇよ」


その瞬間、わたしの頭がズキンと痛んだ。


…この会話。

…一之瀬くんのあの表情。


あのときと…同じだ。



『…彪雅、もういいよっ』

『なにがいいんだよ…』

『これじゃあ…、彪雅がなにされるか――』

『…バーカ。俺はそう簡単にくたばらねぇよ』


万里くん率いるMiLLiONに追われて、事故にあいボロボロになりながらも、わたしを守ろうとしてくれた一之瀬くんと…。