友達の彼氏だと思ってた同級生は、私を溺愛する最強総長さまでした。~ONE 史上最強の暴走族~

そのぼやけたわたしの視界に、一之瀬くんの背後から鉄パイプを持った人影が現れたのが見えた。


「…一之瀬くん、危ないっ!!」


力いっぱい万里くんを押しのけて、一之瀬くんにそう叫んだ。


――が、時すでに遅し。


振りかざされた鉄パイプは、一之瀬くんのがら空きになった脇腹に直撃してしまっていた。


「…くっ……!!」


その痛みに、膝から崩れ落ちる一之瀬くん。


もちろん、MiLLiONのメンバーはその隙を見逃さない。

ここぞとばかりに、一斉に一之瀬くんに襲いかかる。


「一之瀬くんっ…!!」


わたしは一之瀬くんのもとへ向かおうとするも、万里くんがそれを許すわけがない。


「油断するほうが悪いんだよっ。お前も、一之瀬も」

「そんな…!武器を持ち出すなんて…卑怯だよ!」