友達の彼氏だと思ってた同級生は、私を溺愛する最強総長さまでした。~ONE 史上最強の暴走族~

「…相変わらず、そのスカしたツラが気に食わねぇ」


わたしの頭の上から、舌打ちする万里くんの声が漏れた。


「慈美が、お前を助けるために1人できたっていうのに、わざわざやられにきたのか?」

「なにも、やられにきたわけじゃねぇよ。俺は、向坂を取り戻しにきただけだ。それに、お前らじゃ俺には勝てねぇよ」


一之瀬くんは、指をポキポキと鳴らす。


そんな一之瀬くんに対して、万里くんの指示でMiLLiONのメンバーが襲いかかる。


一之瀬くん1人に対して、何十人というメンバーが次から次へと拳を振りかざす。


「一之瀬くん…!」


卑怯すぎるっ…。

きっと慶さんたちのときも、そうやって――。


だけど、万里くんの腕にしっかりと捕らえられているわたしは、この場から一歩も動くことができない。