友達の彼氏だと思ってた同級生は、私を溺愛する最強総長さまでした。~ONE 史上最強の暴走族~

たとえ、それがONEのメンバーの前であっても、わたしの本当の名前を明かさなかった。


それくらい、一之瀬くんはわたしのことを大切に想ってくれていたのだ。


そして、わたし自身も『慈美』と呼ばれることと、『ユナ』と呼ばれること、その両方ともがうれしかった。


――なぜなら。

『ユナ』とは、ラテン語で『1』を意味する。


それは、一之瀬くんにとっての『1番』ということ。


わたしは、だれに汚されることもなく、一之瀬くんから一心に愛情を注がれ、独占され、溺愛され、大事に大事に守られてきたのだった。

ONEの姫として。



『ユナ』は、一之瀬くんの夢の中の幻の姫かと思ったけれど――。

確かに実在した。


それが、わたしだったのだ。


一之瀬くんも、わたしや事故に関する記憶は失くしてしまったけれど、唯一『ユナ』という名前は覚えてくれていた。