友達の彼氏だと思ってた同級生は、私を溺愛する最強総長さまでした。~ONE 史上最強の暴走族~

ましてや、『由奈』のことでもない。


わたしは、確かに一之瀬くんから『ユナ』と呼ばれていた。


2人きりのときは、『慈美』。

だけど、それ以外は『ユナ』だった。


『ユナ』は、わたしの呼称だったのだ。



中学3年のときに、MiLLiON総長の万里くんに目をつけられた。

ストーカーのようにしつこく追いまわされ、攫われそうになったこともあった。


そんなわたしを助けてくれたのが、偶然その場を通りかかったONEの総長である一之瀬くんだった。


それがきっかけで、わたしと一之瀬くんは惹かれ合う。


しかし、『慈美』という名前は、万里くんに知られてしまっている。


だから、MiLLiONと敵対するONEの総長の彼女が『慈美』であると知られないために――。

そのカムフラージュとして、一之瀬くんはわたしのことを『ユナ』と呼んだ。