友達の彼氏だと思ってた同級生は、私を溺愛する最強総長さまでした。~ONE 史上最強の暴走族~

そのあまりにも恐ろしい光景に、わたしは身震いしたのを覚えている。


…そして、そこでわたしは力尽きてしまったのだった。



薄れる意識の中で、ぼやけた視界に映ったもの。


それは、パトカーや救急車の赤いパトライトの光だった。

そして、慌ただしく動く救急隊員の影。


よかった…。

これで、一之瀬くんが助かる。


と思ったのも束の間――。


「この女性の付き添いは、あなたですか?」

「そうです。オレの彼女なんです」


救急隊員とのやり取りで聞こえてきたのは、万里くんの声だった。


「…それじゃあ、同じく倒れていたあちらの男性は?」

「あいつは…知りません。ただ、オレの彼女を無理やりバイクに乗せて連れ去って、…それでっ」


…違う、そんなんじゃない。

その人が言っていることは、全部嘘なのにっ…。