友達の彼氏だと思ってた同級生は、私を溺愛する最強総長さまでした。~ONE 史上最強の暴走族~

そして、バイクから下りる足音が聞こえ、その足音が徐々にわたしたちに向かって近づいてきたのだった。


それはまるで、地獄へのカウントダウンのように聞こえる。


この足音――。

振り向かなくたって…わかる。


それに気づいた一之瀬くんは、自由に動かない体でなんとか力を振り絞り、わたしを引き寄せる。


「…慈美っ」


そうして、わたしを腕の中へと包み込んだのだ。


寒さと痛みで震えながらも、一之瀬くんは万里くんからわたしを守るようにして覆い被さる。


いくら最強と言われているONEの総長でも、こんな状況では万里くんに勝てないことは明らかだった。


こんなにボロボロになっても、最後までわたしを離さない一之瀬くんに、わたしはその腕の中で涙が溢れたのだった。


「…彪雅、もういいよっ」