友達の彼氏だと思ってた同級生は、私を溺愛する最強総長さまでした。~ONE 史上最強の暴走族~

なんとか、トラックとの接触は避けられた。


しかし、雨で滑りやすくなっていた地面にタイヤがスリップ。

ハンドル操作を奪われたわたしたちが乗ったバイクは、そのまま大きくバランスを崩し――。


甲高いブレーキ音とともに、わたしと一之瀬くんの体は、道路に投げ出されてしまったのだった。



――わたしは、ゆっくりと目を開けた。


固くて、冷たい地面の上に転がる…2つのヘルメット。


道路にうつ伏せになって倒れるわたしの左側には、ガードレールにぶつかり停止した大型トラックが。

そして、わたしの真正面には、右側を下にして倒れる一之瀬くんの姿があった。


「ひゅ…彪雅っ…」


一之瀬くんのそばまで行こうとするも、まるで自分の体じゃないかのように、手足が言うことを聞いてくれない。


…全身に、痛みが走る。