友達の彼氏だと思ってた同級生は、私を溺愛する最強総長さまでした。~ONE 史上最強の暴走族~

わたしのヘルメットから流れる長い髪は、毛先にかけて風にあおられて暴れている。

そんな髪を左手で抑え、右手はしっかりと一之瀬くんの胸のあたりへまわしていた。


さらにスピードが上がったバイクと、一之瀬くんのハンドルテクニックで、縮まりかけていたMiLLiONとの距離が、また徐々に開き始める。


このまま引き離せば、逃げ切れるかもしれない。


そう思っていた、――そのときっ!


カーブを曲がった次の瞬間、ピカッと一瞬視界が奪われるくらいの光を真正面に受け――。

すると、その陰から、突如大きなトラックが現れたのだった…!!


それを避けようと、一之瀬くんは瞬時にハンドルを切った。


山道に響き渡る、トラックの大きなクラクション。

そのトラックにまとった風が、真横をかすめていくのがわかった。