友達の彼氏だと思ってた同級生は、私を溺愛する最強総長さまでした。~ONE 史上最強の暴走族~

「こんなときに、なに言ってる…!もしまた百城に捕まったら、今度こそなにされるかわからねぇんだぞっ!?」

「だからって、彪雅と離ればなれになるなんて…絶対にイヤだ!…わたしは、彪雅とずっといっしょにいたい…」


記憶の中のわたしは、目に涙を浮かべていた。


一之瀬くんに守られて、1人で逃げのびるのではなく、なにがあっても絶対にいっしょにいたいという強い思いがあった。

それは、今のわたしと同じだ。


そんなわたしの思いを聞いて、一之瀬くんは呆れたようにため息をつく。


「…ったく。俺のお姫様は、ずいぶんとわがままらしい」


だけど、そうつぶやく一之瀬くんの横顔は――。

笑っていた。


「スピード上げるから、振り落とされるなよっ」

「うん!」


一之瀬くんはハンドルを握り直すと、さらにスピードを上げた。