友達の彼氏だと思ってた同級生は、私を溺愛する最強総長さまでした。~ONE 史上最強の暴走族~

「そんなことしてっ…、彪雅はどうなるの!?」

「…俺の心配なんてどうだっていいんだよ!百城の狙いは、慈美だ!お前さえ無事なら、あとはなんだっていいっ」

「…そんな。このままいっしょに逃げようよ…!」


わたしは、すがるように一之瀬くんに抱きついた。


不安で押し潰されそうなわたしに、フッと口角を上げた一之瀬くんの横顔が見えた。


「俺なら大丈夫だよ。忘れたか?俺が、ONEの総長だってことを」 

「…彪雅」


その言葉を聞いて、わたしは胸の奥がざわついた。


言われたとおり、次のカーブを曲がってバイクを下りてしまったら、もう二度と一之瀬くんには会えないような――。


そんな気がしてならなかった。



「…やっぱりダメだよ!わたし、彪雅といっしょじゃなきゃ…やだっ」


わたしは、離れまいと一之瀬くんの背中をギュッと抱きしめた。