友達の彼氏だと思ってた同級生は、私を溺愛する最強総長さまでした。~ONE 史上最強の暴走族~

それが、万里くんだった。


別れ話を切り出したときのように、血眼になってわたしたちを追ってきていた。


「慈美、しっかりつかまってろよ…!」

「うん…!」


一之瀬くんは、わたしを気遣いながらもスピードを上げて、MiLLiONからなんとか距離を取る。


しかし、MiLLiONもそう簡単に引き下がってはくれない。


徐々に距離を詰められ、バイクのサイドミラーに映る一之瀬くんの表情には、焦りの色が見え始める。


このままでは、追いつかれるのは時間の問題だ。



「…慈美。次の大きなカーブを曲がったら、一旦そこで下りて茂みの中に隠れろ」

「彪雅は…!?」

「俺はそのまま、あいつらをおびき寄せる。おそらく、慈美が隠れていることにすぐには気づかねぇはずだから、その間に1人で逃げろ…!」