友達の彼氏だと思ってた同級生は、私を溺愛する最強総長さまでした。~ONE 史上最強の暴走族~

…でも、あれは夢なんかじゃない。


おそらく、わたしが忘れてしまっていた記憶がフラッシュバックしたものだ。


――それは、とても恐ろしい光景だった。



真っ暗闇の曲がりくねった山道を走る、1台のバイク。


それを運転するのは、一之瀬くん。

その一之瀬くんの背中に、しがみつくようにして後ろに乗っているのは…わたし。


激しい雨が容赦なくわたしたちに打ちつけ、凍えるような寒さだった。


そんなわたしたちが乗るバイクのすぐ後ろには、無数のヘッドライトが迫ってきていた。

追い立てるように、バイクのクラクションが鳴り響く。


わたしたちは、とある集団に追われていたのだ。


その集団こそが、――『MiLLiON』。


そして、無数のヘッドライトの先頭を走るバイクに跨っている銀髪の人物…。