友達の彼氏だと思ってた同級生は、私を溺愛する最強総長さまでした。~ONE 史上最強の暴走族~

わたしは迷った。


だけど、もし…そんなことをしてしまったら――。

二次審査は合格できたとしても、それは由奈に負けたことになるんじゃ…。


――だから。


「…いらないっ。この衣装で、勝負する」


わたしは、由奈にそう言い切った。

それを聞いて、由奈は一瞬目を丸くした。


「本気で言ってるの?そんな格好で人前に出たら、恥かくだけだからやめたほうがいいと思うけどっ」

「…これでいいの。なんとかしてみせるから」


由奈は呆れたようにため息をつくと、わたしから離れていった。


幸い、わたしがステージに登場する順番は、抽選の結果、7人のうち6番目だった。


だから、それまでにどうにかして仕上げればっ…。


控え室に用意されていた裁縫道具から針と糸を抜き取ると、わたしは作業に取り掛かった。