友達の彼氏だと思ってた同級生は、私を溺愛する最強総長さまでした。~ONE 史上最強の暴走族~

一之瀬くんのそばにいれるだけで毎日幸せなのに、学校行事という時間をいっしょに共有できることが、わたしにとっては新鮮でたまらない。


「向坂。人が多いから、俺から離れるな」

「…うん!」


模擬店が並ぶ通りは、たくさんの人で溢れ返っていた。

人の流れにうまく乗れなければ、すぐに一之瀬くんと距離が空いてしまいそうだ。


他の人より頭1つ分ほど飛び出た背の高い一之瀬くんを頼りに、なんとかあとをついて行くわたし。


すると、その手をそっと握られた。

そして、そのまま抱き寄せられる。


その相手とは、もちろん一之瀬くんだった。


「向坂がいやっつっても、俺はやっぱりこうしておきたい」


そう言って、一之瀬くんはわたしの指の間に自分の指を絡めてギュッと握った。


――人前で手を繋ぐのは恥ずかしい。