友達の彼氏だと思ってた同級生は、私を溺愛する最強総長さまでした。~ONE 史上最強の暴走族~

そして、一之瀬くんは優しく微笑んだ。


「だから、俺の女になれ」



その瞬間、なぜかわたしの目に涙が浮かんだ。


…もしかしたら。

この言葉が、わたしが一番ほしかった言葉なのかもしれない。


由奈が、万里くんが――。

そんなことはもう取っ払って、ただ一之瀬くんのそばにいたい。


『彼女』というかたちで。


だって、一之瀬くんとわたしは、きっと記憶を失う前も恋人同士だったから。


それを証明する写真は、もうなくなってしまったけど…。

それでも、わたしたちはまたこうして結ばれる運命だったんだ。



「好きだ。愛してる」

「うん。わたしも…大好きだよっ」


わたしたちはそうして見つめ合うと、どちらからともなくキスをした。



もう離れない。

もう離さない。


そう確かめるかのように、わたしたちはお互いを求めて、無我夢中で唇を重ねた。