一之瀬くんがいて、一之瀬くんの顔を見れて、ようやく安心することができた。


「こんな時間に…ごめんね……」

「そんなことよりも、ずぶ濡れじゃねぇか…!なにがあったんだ!?」

「…大したことじゃないから、わたしなら大丈――」


そう言いかけて、わたしは意識を失ったのだった。