友達の彼氏だと思ってた同級生は、私を溺愛する最強総長さまでした。~ONE 史上最強の暴走族~

「…やめて、万里くんっ!!」

「うっせぇ!お前は黙ってろ!」


わたしを力と暴言でねじ伏せようとする万里くん。


…まさか、万里くんにこんな一面があったなんて。


いや。

もしかしたら、これが万里くんの本来の姿なのかもしれない。


優しかった万里くんのメッキが、どんどん剥がれていくような気がした。



「ヤダッ…!!離してっ!」

「…いい加減、おとなしくしやがれっ!」


万里くんの怒りが収まることはない。

なんとか抵抗しているけど、このままだとシャツをすべて剥がされるのは時間の問題だ。


――そのとき。


「おいっ!!さっきからうるせぇぞ!一体、何時だと思ってんだ!?」


突然、ベッドのすぐそばの壁が乱暴に叩かれ、隣から男の人の怒鳴り声が聞こえた。


ここのアパートの部屋の壁は薄いから、大きな声を出したら、隣の部屋に筒抜けになる。