友達の彼氏だと思ってた同級生は、私を溺愛する最強総長さまでした。~ONE 史上最強の暴走族~

わたしにだって、ちゃんと心がある。

好きな人を『好き』と想える心が。


「…じゃあ、どうしたいって言うんだよ?」

「前にも言ったとおり、…別れて」

「それは聞けねぇ」

「そんなのは関係ない。万里くんがなんと言おうと、わたしは絶対に別れ――」

「てめぇ…。いい気になってんじゃねぇ!!」


突然、万里くんはわたしの髪を鷲づかみにすると、そのままベッドに投げつけた。

スプリングのあるベッドだけど、あまりにも強い衝撃で頭がクラクラする。


そして、まだ平衡感覚が戻らずベッドに横たわるわたしの上に、万里くんが馬乗りになった。


「もしかして…。好きになったヤツっていうのも…彪雅じゃねぇだろうな!?」

「…だったら、なに!?」

「ふざけんじゃねぇ!!」


わたしの腕を捕まえ、無理やりベッドに押しつける。