あんなに逆上したのだ。
唯一の証拠を隠滅できて、万里くんはさぞかし清々しいことだろう。
安堵の表情が窺える。
でも、これでハッキリとした。
捨てるように言った、あのときの言葉。
捨てたはずのスマホの存在を知ったときの取り乱し方。
そして、一之瀬くんとの写真を見て、我を忘れて怒り狂うさま。
そのすべてが、わたしと付き合っていたということは…『嘘』だったという証明になっていた。
「…もう無理だよ」
「なにがだよ?」
「万里くんは、わたしにずっと嘘をついていた。それに、その嘘を認めようとしない。力でねじ伏せようとしている。…そんなの、これからますます万里くんを信じていけるわけがない」
「だから、お前は黙ってオレに従っていれば――」
「そういうのがイヤなの!わたしは、万里くんの都合のいい人形じゃない…!」
唯一の証拠を隠滅できて、万里くんはさぞかし清々しいことだろう。
安堵の表情が窺える。
でも、これでハッキリとした。
捨てるように言った、あのときの言葉。
捨てたはずのスマホの存在を知ったときの取り乱し方。
そして、一之瀬くんとの写真を見て、我を忘れて怒り狂うさま。
そのすべてが、わたしと付き合っていたということは…『嘘』だったという証明になっていた。
「…もう無理だよ」
「なにがだよ?」
「万里くんは、わたしにずっと嘘をついていた。それに、その嘘を認めようとしない。力でねじ伏せようとしている。…そんなの、これからますます万里くんを信じていけるわけがない」
「だから、お前は黙ってオレに従っていれば――」
「そういうのがイヤなの!わたしは、万里くんの都合のいい人形じゃない…!」



