友達の彼氏だと思ってた同級生は、私を溺愛する最強総長さまでした。~ONE 史上最強の暴走族~

あんなに逆上したのだ。


唯一の証拠を隠滅できて、万里くんはさぞかし清々しいことだろう。

安堵の表情が窺える。


でも、これでハッキリとした。


捨てるように言った、あのときの言葉。

捨てたはずのスマホの存在を知ったときの取り乱し方。

そして、一之瀬くんとの写真を見て、我を忘れて怒り狂うさま。


そのすべてが、わたしと付き合っていたということは…『嘘』だったという証明になっていた。



「…もう無理だよ」

「なにがだよ?」

「万里くんは、わたしにずっと嘘をついていた。それに、その嘘を認めようとしない。力でねじ伏せようとしている。…そんなの、これからますます万里くんを信じていけるわけがない」

「だから、お前は黙ってオレに従っていれば――」

「そういうのがイヤなの!わたしは、万里くんの都合のいい人形じゃない…!」